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 先日、米航空宇宙局(NASA)の科学者が隕石の残留物から地球外生命体の化石を発見したとの発表を行った旨を記事にしたんですが、案の定異論百出の模様で、続報が出ていたのでお知らせします。

米航空宇宙局(NASA)に所属するRichard Hoover博士(宇宙生物学)は、隕石の中から、化石化した「地球外のバクテリア」を発見したと主張している。もしこれが本当であれば、世界をゆるがすニュースだ。しかしその「もし」には、かなり大きな疑問符が投げかけられている。
(中略)
この発表は、すでに激しい議論を生んでいる。一部には、Hoover博士が発表を行なった『Journal of Cosmology』誌が、通常の学術誌とは言えないと指摘する者もいる。同誌は、個性的な宇宙生物学者らが集まって発行しているものだ。執筆者の一部には、地球上の最初の生命は宇宙から飛来したとする「銀河のパンスペルミア説(日本語版記事)を支持するあまり、熱くなりすぎている者もいるように見える。
(中略)
カリフォルニア州にあるSETI研究所の宇宙生物学者Rocco Mancinelli氏は、Hoover博士が器具を滅菌処理した手続きが、論文の中で完全に説明されていないと批判している。
ヒューストンにある月惑星研究所のAllan Treiman博士(惑星岩石学)は、隕石の中から見つかったものが、単に地球に生息していた微生物が化石化したものである可能性もあると指摘する。
(中略)
ただし、オクラホマ大学のMichael Engel教授(地球物理学)が、Hoover博士の分析した隕石を独自に分析したところ、一般的なアミノ酸の痕跡は認められなかったという。このことは、地球上の微生物の侵入がなかったことを示唆している。[Hoover博士が分析した隕石は、約150年前に飛来したものと考えられている]
Engel教授は、Hoover博士の論文が掲載された『Journal of Cosmology』誌にコメントを書いており、その中で、「こうした発見に懐疑的になる正当な理由はある」が、「意見を持つ上ではオープンマインドを維持することをおすすめする」としている。
(後略)
 詳細はリンク先へ→WIREDVISION

 そういえば昨年の12月には、リンの代わりに砒素を食べて成長する細菌をNASAが発表したことも記憶に新しいところです。
 あの時の盛り上がりに比べずいぶんとおとなしい「地球外生命体の化石」論争ですが、いずれにせよ宇宙のロマンを感じるものであることは同じ。
 さて、今度は来年あたりの2012年問題に期待するところです。

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