まずは今シーズンで食指の動いたアニメというのが、
『屍鬼』
『ぬらりひょんの孫』（二話以降でたぶん挫折）
　そして、
『世紀末オカルト学院』
　というあたりで管理人の嗜好がわかりそうな感じではありますが、この作品の時代背景となっているのが、タイトルでもわかるように1999年７の月。アンゴルモアの大王がよみがえる“あの月”が設定されています。
　第一話の冒頭からルーズソックス、ノストラダムスの大予言といった時代のキーワードが用意されており、ついつい忘れていた感覚というのを思い出し、ぐいぐいと引き込まれてしまいました。

　そう、あの頃はみんなオカルトに燃えていたのです（笑）

　高橋克彦の『総門谷』、『龍の棺』といった一連のシリーズにハマったのも懐かしい思い出。そしてこのアニメの公式監修を担当しているのが、オカルト雑誌の草分け的存在である『ムー』(公式)。なるほど、もはやカビの生えたオプションを堂々と使用できるのもムーあればこそか。
　そういう意味で時代設定を世紀末に設定したのは正解でありましょう。というか、この時代でなければ成立しないと言っていいでしょう。

　そして物語の舞台となる私立ヴァルトシュタイン学院の建てられている場所が、長野県松代・皆神山の頂上。
　そうです、オカルト好きが避けて通ることはできない（笑）、あの世界最大の人工ピラミッド、皆神山です。

　主人公の神代（くましろ）マヤは、亡くなった私立ヴァルトシュタイン学院の学長・神代純一郎の一人娘なのですが、その父がオカルトに没頭しすぎたあまり家族が離散するという憂き目にあい、それを元凶としてオカルト嫌いな娘に育っています。
　ところがマヤ自身は幼い頃はオカルト大好きの少女で、今でも内心ではオカルトを忘れてはいないようです。
　しかし「オカルトなんて大嫌い」が口癖のマヤは、それを認めたくないあまりに「オカルト」を信じる人物、あるいは現象そのものに過剰な敵対心を表明してしまうという傾向に。
　この主人公のマヤが非常に魅力的です。

　第一話は父の葬儀に出席するため学園を訪れたマヤが、死霊に取りつかれた父・純一郎の首を斧で切断するという衝撃的なシーンがあるのですが、その時に「オカルト学院が父を狂わせた」という内心を吐露します。

　現在のところ二話までが放送されており、二話では2012年の世界から来た青年・内田文明との接触によって衝撃の未来が語られるのですが....。

　この内田文明とのファーストコンタクトが、天空を割って全裸で飛来する彼をマヤが目撃するという最悪なものだったために、ことあるごとにマヤが文明を殴る蹴るというものすごいGVっぷり（笑）。

　なにしろ２年後には、地球はウンモ星人に支配されてしまいます。皆さんお気をつけて！