3000flowers

 3000年に一度花を開き、開花の時には如来が現れるともいわれる伝説の花、"優曇華(うどんげ)"が中国で確認されたそうです。

民家で発見!3000年に1度しか咲かないという伝説の花:ROCKET NEWS24

 以下、引用。

3000年に1度しか咲かないと言われる伝説の花「優曇華(うどんげ)」が、中国の民家に姿を現した。海外メディアが1日報じたもので、民家の近隣にある寺の僧侶が確認し、間違いないという結論が下された。
優曇華とは、仏教経典において3000年に一度花を開き、そのとき如来が現れるとされる伝説の植物。日本でも「めったにないもの」を例える用語として古くから使われており、『竹取物語』『源氏物語』といった古典文学や、夏目漱石の『虞美人草』などの近代文学にもその名が登場する。また、実在するクワ科のフサナリイチジクを指す場合、昆虫クサカゲロウの卵塊を指す場合もある。だが今回見つかったのは、霊験あらたかな伝説の植物だったそうだ。

江西省のある民家で優曇華が発見されたのは、先月(*引用者注:2010年2月)27日のこと。正体を知らなかった民家の主人は不審に思い、長さ1ミリ程度の植物を虫メガネで観察。すると小さな花が見えたため写真を撮影し、近隣の寺へと届けた。その後、その寺の僧侶が民家を訪れて観察し、伝説の花だと特定した。驚くべきことに27日の発見当初は2輪しか花をつけていなかったが、翌日には18輪に増えていたそうだ。

民家の主人は「初めは昆虫が生んだ卵だと思ったが、虫メガネで見てみると花の形をしていたので寺に届けた。3000年に1度しか咲かない花が、我が家で見つかるなんて信じられない」と喜びを語る。また優曇華だと確認した僧侶は「私だけではなく、3つの寺から僧侶を集めて確認した結果だ」と述べた。

 引用終わり。

 続きは以下から。
 夢のある話ですね。
 夢は夢のままにしておいたほうがいいので余計なことは書かないようにと思ったんですが、記事からは「三人の僧侶が確認した」ということが読み取れるのみで、専門家による学術的な意見に触れられていないのが残念です。というか専門家に意見を聞けば簡単に論拠を失ってしまうようなものだろうかな、とは思いますが……。
 ちなみに引用記事にもあるように、優曇華の花にはクサカゲロウの卵塊を誤認された経緯もありまして、なるほど写真を見比べてもよく似ています。

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研究ジャーナル、26号・9号

 ちなみに、れっきとした植物の優曇華の花も存在します。

ウドンゲノハナ(優曇華の花)

 リンク先によると、ウドンゲノハナは中国名を“山玉蓮”、雲南省,中国南部を原産地とする、学名:Magnolia delavayi という植物だそうです。ただ、Wikipediaによると、“南アジア原産のクワ科イチジク属の落葉高木、フサナリイチジク (Ficus racemosa syn. Ficus glomerata) をウドンゲにあてる場合がある。”、“バショウの花”をウドンゲと呼ぶ場合もある。”とありますので、諸説は一定していないみたいです。

 また大紀元では、紅葉の落ち葉に開く優曇華が伝えられていました。

紅葉に咲く優曇華の花:大紀元

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 いずれにせよ3000年に一度だけ開く花なんて、夢があって素敵です。