それにしても、二夜にわたって放送された松本清張原作のテレビドラマ『点と線』は良かった。
ビートたけしは相変わらず希有な味だすし、脇の配役もいい。高橋克典は見直しましたよ。他のドラマでは何とも思ったことないけど、いい芝居してた。
あれでフィルム撮影なら、もっとよかったのになぁ。
おかげで、裏で録画した『しゃばけ』がまだ見れてない……。
さてさて、必殺のことだった(笑)
先のエントリでは、必殺シリーズのスタンダードって何ぞや？というところから広げて、This is 必殺 たるスタンダードは「必殺＝同心モノ」というポピュラリティーで総括されるところの中村主水、引いては彼の初登場した仕置人に遡るんじゃあるまいか？
とまあ、自分なりに考えたところを書いたわけです。
ビートたけしは相変わらず希有な味だすし、脇の配役もいい。高橋克典は見直しましたよ。他のドラマでは何とも思ったことないけど、いい芝居してた。
あれでフィルム撮影なら、もっとよかったのになぁ。
おかげで、裏で録画した『しゃばけ』がまだ見れてない……。
さてさて、必殺のことだった(笑)
先のエントリでは、必殺シリーズのスタンダードって何ぞや？というところから広げて、This is 必殺 たるスタンダードは「必殺＝同心モノ」というポピュラリティーで総括されるところの中村主水、引いては彼の初登場した仕置人に遡るんじゃあるまいか？
とまあ、自分なりに考えたところを書いたわけです。
で、その中村主水＝必殺という“一般的なイメージ”を決定づけたのが、今に至る『必殺仕事人』シリーズなわけですが、以前に書いた前期・後期にしても、つまるところは「仕事人以前／仕事人以後」という区別なわけですよね。
かつて、「仕置人」であり「仕留人」であり「仕置屋」であり「仕業人」であり「商売人」であった中村主水というキャラクターの裏の顔は、以後「仕事人」に統一され、「必殺仕事人2007」で11年の時を経て復活することとなります。
ちなみに、仕事人以前の主水のイメージは、変遷はあるものの、基本の部分では「仕置人の主水」だったと考えて差し支えないと考えます。
事実、タイトルはともかく劇中では意識的に自分を仕置人と言う台詞も散見されますし、商売人においては当初の呼称を仕置人で統一していました。
この辺りはコアなファンには異論もあるとは思いますが、ここではあくまで“一般的なイメージ”を優先させていることにご留意ください。
つまり、主水が必殺の顔であることは間違いないにせよ、あえて言うなら前期・後期とは「仕置人の主水」と「仕事人の主水」という区別だとも考えられるわけなんです。
ここで“必殺＝同心モノ”という括りに戻りますが、これに関して、一つエピソードがあります。
もうかなり以前のことになりますが、とある必殺関係者の方と電話でお話した時に、その人がこうおっしゃったんですね。
「新たな必殺の企画を検討する際に、主役が同心なんてベタだから本当は避けたいんだけども、編集サイドからは“ぜひ同心でお願いします”と言われる」
という趣旨のことです。
事実、明らかに必殺を意識した小説や漫画はいくつも発表されてますが、その内の“同心モノ”の比率は少なくありません。
軽くリストアップしますと、
・仕組人必殺剣(小説)
・必殺闇同心(小説／漫画原作)
・必殺仕置長屋(漫画)
・必殺！闇千家死末帖(漫画)
等など。
他に幾つもあるとは思うんですが、個人的に知らないのと、タイトルに『必殺』を冠した裏稼業モノ、というか必殺のセオリーをまんまトレースした作品となると、限られてくると思います。また、広義の意味でのアウトロー作品まではフォローしきれませんので、悪しからず。
（※ちなみに「仕掛人」「仕置人」「始末人」の漫画３作は、既成作品のコミカライズですんで、リストから省いてます）
というわけで、上記４作品の内、実に３作品（闇同心、仕置長屋、闇千家）が、同心を主役に配した作品なんです。
念を押しておきますが、テレビドラマの必殺ではなく池波作品としての仕掛人をリスペクトしたものは、意識的に避けてます。このエントリは、あくまでも必殺におけるスタンダードを基準にしていますんで。
つまり、必殺＝同心モノ、中村主水を直接登場させないまでも、それに準じた同心のキャラクターを主役とすることが、ある意味での必殺の形――先の記事�，能颪い拭版�り”を決定づけた発明が、中村主水というキャラクターであり、必殺のスタンダードではなかろうか？というのが俺の主張なんです。
そういう意味では、必殺＝中村主水、さらには必殺＝仕事人というのが一般的なイメージではあるんですが、これを突き詰めれば、主水を初登場させた仕置人に、そのオリジナルを求めざるをえない。
付け加えるなら、好評を博したシリーズ第５作「必殺必中仕事屋稼業」が、朝日放送と毎日放送のネットチェンジによって苦戦を余儀なくされた際に、東映がかつての必殺枠で人気に当て込んで制作した作品『影同心』は、そのものズバリ“主役三人が同心”というメタな作品でした(笑)
要するに、この頃からすでに必殺＝同心モノというイメージが世間に浸透していた、少なくともそれを見越して企画が検討されるだけのポピュラリティーを得ていた、とは考えられるわけなんです。
当然ながら、非主水シリーズを必殺じゃない、なんて無茶を言ってるわけじゃないんですよ。だけど少なくとも「仕掛人・藤枝梅安」では以後のシリーズは続かなかったと思うんですよね。
初っぱなから、原作にはない『必殺』仕掛人というタイトルをつけたこと、そして二作目にして中村主水というスタンダードを生み出したこと――今更ながら、その発想に感心させられます。
言葉足らずで、もしかしたらファンに誤解される部分もあるかと思います。間違いを忌憚なく指摘して頂ければ幸いです。
さて次は、非主水シリーズを視点にでも語ってみようかな……って、ますます顰蹙だぞ、と(苦笑)
かつて、「仕置人」であり「仕留人」であり「仕置屋」であり「仕業人」であり「商売人」であった中村主水というキャラクターの裏の顔は、以後「仕事人」に統一され、「必殺仕事人2007」で11年の時を経て復活することとなります。
ちなみに、仕事人以前の主水のイメージは、変遷はあるものの、基本の部分では「仕置人の主水」だったと考えて差し支えないと考えます。
事実、タイトルはともかく劇中では意識的に自分を仕置人と言う台詞も散見されますし、商売人においては当初の呼称を仕置人で統一していました。
この辺りはコアなファンには異論もあるとは思いますが、ここではあくまで“一般的なイメージ”を優先させていることにご留意ください。
つまり、主水が必殺の顔であることは間違いないにせよ、あえて言うなら前期・後期とは「仕置人の主水」と「仕事人の主水」という区別だとも考えられるわけなんです。
ここで“必殺＝同心モノ”という括りに戻りますが、これに関して、一つエピソードがあります。
もうかなり以前のことになりますが、とある必殺関係者の方と電話でお話した時に、その人がこうおっしゃったんですね。
「新たな必殺の企画を検討する際に、主役が同心なんてベタだから本当は避けたいんだけども、編集サイドからは“ぜひ同心でお願いします”と言われる」
という趣旨のことです。
事実、明らかに必殺を意識した小説や漫画はいくつも発表されてますが、その内の“同心モノ”の比率は少なくありません。
軽くリストアップしますと、
・仕組人必殺剣(小説)
・必殺闇同心(小説／漫画原作)
・必殺仕置長屋(漫画)
・必殺！闇千家死末帖(漫画)
等など。
他に幾つもあるとは思うんですが、個人的に知らないのと、タイトルに『必殺』を冠した裏稼業モノ、というか必殺のセオリーをまんまトレースした作品となると、限られてくると思います。また、広義の意味でのアウトロー作品まではフォローしきれませんので、悪しからず。
（※ちなみに「仕掛人」「仕置人」「始末人」の漫画３作は、既成作品のコミカライズですんで、リストから省いてます）
というわけで、上記４作品の内、実に３作品（闇同心、仕置長屋、闇千家）が、同心を主役に配した作品なんです。
念を押しておきますが、テレビドラマの必殺ではなく池波作品としての仕掛人をリスペクトしたものは、意識的に避けてます。このエントリは、あくまでも必殺におけるスタンダードを基準にしていますんで。
つまり、必殺＝同心モノ、中村主水を直接登場させないまでも、それに準じた同心のキャラクターを主役とすることが、ある意味での必殺の形――先の記事�，能颪い拭版�り”を決定づけた発明が、中村主水というキャラクターであり、必殺のスタンダードではなかろうか？というのが俺の主張なんです。
そういう意味では、必殺＝中村主水、さらには必殺＝仕事人というのが一般的なイメージではあるんですが、これを突き詰めれば、主水を初登場させた仕置人に、そのオリジナルを求めざるをえない。
付け加えるなら、好評を博したシリーズ第５作「必殺必中仕事屋稼業」が、朝日放送と毎日放送のネットチェンジによって苦戦を余儀なくされた際に、東映がかつての必殺枠で人気に当て込んで制作した作品『影同心』は、そのものズバリ“主役三人が同心”というメタな作品でした(笑)
要するに、この頃からすでに必殺＝同心モノというイメージが世間に浸透していた、少なくともそれを見越して企画が検討されるだけのポピュラリティーを得ていた、とは考えられるわけなんです。
当然ながら、非主水シリーズを必殺じゃない、なんて無茶を言ってるわけじゃないんですよ。だけど少なくとも「仕掛人・藤枝梅安」では以後のシリーズは続かなかったと思うんですよね。
初っぱなから、原作にはない『必殺』仕掛人というタイトルをつけたこと、そして二作目にして中村主水というスタンダードを生み出したこと――今更ながら、その発想に感心させられます。
言葉足らずで、もしかしたらファンに誤解される部分もあるかと思います。間違いを忌憚なく指摘して頂ければ幸いです。
さて次は、非主水シリーズを視点にでも語ってみようかな……って、ますます顰蹙だぞ、と(苦笑)
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仕留人は隊長が前記事でレスなさったように、主水が仕置人をやりたくて、鉄と錠の代わりに貢と大吉を補強しただけ。
仕置屋と仕置人は同義。たぶん“殺し屋”と言う単語へのアンチテーゼワードなんでしょう。山内さんが影同心を忌み嫌ってるから、それへの当て付けと見てます。
仕業人も仕留人と開業理由はほぼ同義。
商売人は当初仕置人と名乗ってますし、この作品での商売人と言う呼び方は、広義な意味での呼び方じゃないでしょうか？。｢殺しを生業とする商売人｣って意味の。
ほんで仕事人は違ってくるんですよね。（つづく）