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台風クラブ

1985年/配給 東宝
企画・製作/宮坂進
監督/相米慎二
脚本/加藤祐司
音楽/三枝成彰
出演/三上佑一,工藤夕貴,大西結花,三浦友和,尾美としのり,他

◇第一回東京国際映画祭ヤングシネマ部門大賞受賞
◇横浜映画祭最優秀新人賞受賞(大西結花)



高校受験をひかえる高見理恵(工藤夕貴)らは、とある地方都市に暮らすごく普通の中学生。だが、その内心には欝屈するなにかを抱えていた――。

台風4号が猛威を振るっていますが、影響を受ける地域の方はくれぐれもご用心を。
さて、そんな折りに不謹慎といえば不謹慎なのですが、台風といえば子供の頃にはどうにもワクワクウズウズする感覚を抑え切れずにいたものです。
現在とは違って、台風ともなれば停電も度々――というか、うちは万年貧乏でしたから未払いによる供給停止も度々というわけで、停電なんぞ屁でもありません(笑)
ましてや当時はパソコンもなければケータイもない、要するにデータベースに生活を握られているという感覚がなかったんですね。
だからパソコンのデータが消失するとか、携帯が繋がらないとか、ブログの更新ができない(笑)とか、そんな些末なことにいちいちビクビクする必要がなかったんですよ。

停電とは、家庭内においては単に「灯りがつかない」こととイコールなだけでしたし、せいぜいが冷凍庫の食品が溶けるとか、楽しみにしてたテレビが見れないとかくらい。身に差し迫る危機じゃないわけですよ、何しろ子供でしたし。
それより何より、子供心には蝋燭の灯りで一晩すごすとか、だいたい暴力的な義父なども帰っちゃこないわけですから、何となく開放的なイメージというか、そこへきてガタピシいう窓やドアの向こうは叩きつけるような暴風雨――燃えないほうが無理でしょ(笑)

とか書いてると、まるで昭和初期みたい…とかって若い人は感じるかもしれないけど、70年代の話です。地域差は当然あるでしょうけどね。
日本がそれだけ異常な速度で変化してきただけであって、べつに現代人が進化してるわけでも何でもないですから、たとえば停電が半年も続けば現代人なんてすぐに世代回帰するに決まってる。
というか、社会の紐帯(ちゅうたい)や規範を喪失してる現代人のほうが、原始化するのも早いんじゃないかとすら思います。

ととと、話が逸れちゃいました
映画は、それぞれの欝屈を抱える中学生たちが、教師との行き違いから入り口を施錠されてしまい、校内に取り残されてしまうことから盛り上がりを見せはじめます。
制服のまま上京していた恵理は東京で、クラスメートたちは学校で、激しさを増す台風のなか、それぞれに思春期の欝屈した何かを解放し始めます。

といっても、酒池肉林だと勘違いしないように。
もちろん若いリビドーの発露に触れないわけではありませんが、基本的には自制のきいた描写の映画です。
とはいえ、現代では規制の対象になるような部分が無いわけではありませんがね。何ともはや、チマチマした時代だこと。

そういえば、このブログのリンク先であるHPのサーバー「魔法のiらんど」がダウンしてから、かれこれ一週間以上経ちますが、俺はいまだに問い合わせ一つしてませんでしたわ。
ほっといても、そのうち復旧するんだろうしね。
すごく神経質な部分もある反面、変にノンビリ構えてるところもあるのは、こういった経験があるからでしょうかね?

あ、『大停電の夜に』って映画もありましたね。
観たくなってきた。
なんかいいなぁ…こういうのってワクワクするw