hissatu2007

仕事人2007、見終わって一息ついてます。というか、飲んでます(笑)

さて、期待と不安の入り交じる心境で視聴した今回の必殺ジャニーズ人、評価としてはTVのスペシャルドラマとしては充分に及第点であったと言えるでしょう。

まず一番目を引いたのは、大がかりなセットです。冒頭の同心部屋の広がりからして、「こりゃスゲエ」と。まあ、閻魔像を上座に据えていたのは意味不明でしたが。
それに涼次が歩く甍の連なり、また仕事を請け負う廃屋の奥行、これまでのTV必殺ではあまり見られない「引き」の画作りには感心させられました。
あれがあると映像がぐっと豪華になるし、映画的にもなる。藤田さんが映画並みのスケールで撮ってるとどこかの記事で語っていましたが、多分このことを言っていたのでしょうね。

ただ全体として、あれだけの大舞台を生かしきれるだけのストーリーだったかといえば、疑問も残ります。

あれだけアクの強い俳優を悪役に起用しておきながら…というか、そのせいかもしれないんですが、スポットの当たる悪役というのが演出を含め見当たらない。
これは、時代劇の経験を持たない寺田敏雄の脚本に問題があったのかも知れませんから、一概に文句も付けられないんですが(一説に、監督の石原興が現場で直しまくったともいわれます)。

要するに、悪事のスケールに比して、悪役の取り上げ方が浅すぎたと思うんですよ。
江戸の土地を買い占めて、強引な地上げで住民を殺害までしてしまうという彼らの悪事が、結局は薫の過去と、彼女をなぶりものにしようとして…というところに集約してしまう。住民の塗炭(とたん)の苦しみというものが浮かび上がってこないんですよね。

まあ必殺というピカレスク作品は、「頼み人個人の恨みを晴らす」性質上、宿命的にどうしてもそこの壁にはぶち当たってしまうんですけどね。

ちなみに、そこを上手く手綱を取りながら映画的に完成してみせたのが、故・工藤栄一監督の、
「必殺! 裏か表か」
という作品です。
俺が仕事人シリーズの映画で一番好きなのも、これ。機会があれば、ぜひ御覧ください。

続きは、殺し技について雑感。



まず、先の記事に書いたことが、一応当たっていたかなぁと…。

涼次の毒殺については、思っていたよりは映像的に上手く処理されていたと思いました。道具をドラムのスティックのようにクルクル回す動作は、液体である毒を遠心力で筆の先端に集めるためのものだと解釈できましたし、墨を摺る作業とのコラボも悪くない。
また、元・伊賀忍者という設定も「ああ、要は忍びの使う秘薬と言いたいんだな…」と好意的に解釈(笑)

ただなぁ、普通の視聴者はそこまで好意的に解釈はしれくれねぇぞ。
というか、一般はそこまで読まないよ。ここはやはり、もうちょっと台詞なりで説明させるべきだったと思う。例えば、伊賀の毒薬使いの血統だったと玉櫛に言わせるとかね。

で、源太の殺し技…何も言うまい。
あれを格好いいと解釈しようにも…できない(笑)

すまん、たっちょん。

必殺仕事人 2007 [DVD]必殺仕事人 2007 [DVD]

松竹 2008-05-30
売り上げランキング : 7392

Amazonで詳しく見る
by G-Tools